俺のウサギちゃん
第26章 二人の夜
「急がなきゃ、遅刻しちゃう!もう俊くんが、あんなコトするから…。」
二人して、駅のホームへ駆け込んだ。
「ははっ、ギリセーフだな。今日は、何のコスプレかな?ちょっと楽しみになって来たよ。」
髪を掻き上げながら爽やかに笑う俊くんは、電車で立ってるだけで絵になる。
皆の視線が、俊くんに集まってるから一緒にいると緊張しちゃう。
存在感が、半端ないってか本人その気はないのに『俺を見ろ!』って言われてるみたいに惹きつけられる。
こんな人、居るんだな…。
あたしが彼女とか…まだ信じられない気がする。
「みみこが、料理できると思わなかったよ。朝飯、美味かったよ。」
頭をポンと撫でられた。
「酷いっ!あたしだってそれくらいできるよ。うちは、共稼ぎだから、お家のことは、あたしがしてるの。だから、部活にも入ってない。海翔と空翔たちの、世話もあるし。」
「みみこは、偉いな。鈍臭いって思ってたのに、料理の手際はよくて…。惚れなおしたよ。」
だから、耳元で囁かないで…。
こしょこしょと、内緒話のように耳元で話し掛けられるの、嬉しいんだけどドキっとして心臓に悪いから。
二人して、駅のホームへ駆け込んだ。
「ははっ、ギリセーフだな。今日は、何のコスプレかな?ちょっと楽しみになって来たよ。」
髪を掻き上げながら爽やかに笑う俊くんは、電車で立ってるだけで絵になる。
皆の視線が、俊くんに集まってるから一緒にいると緊張しちゃう。
存在感が、半端ないってか本人その気はないのに『俺を見ろ!』って言われてるみたいに惹きつけられる。
こんな人、居るんだな…。
あたしが彼女とか…まだ信じられない気がする。
「みみこが、料理できると思わなかったよ。朝飯、美味かったよ。」
頭をポンと撫でられた。
「酷いっ!あたしだってそれくらいできるよ。うちは、共稼ぎだから、お家のことは、あたしがしてるの。だから、部活にも入ってない。海翔と空翔たちの、世話もあるし。」
「みみこは、偉いな。鈍臭いって思ってたのに、料理の手際はよくて…。惚れなおしたよ。」
だから、耳元で囁かないで…。
こしょこしょと、内緒話のように耳元で話し掛けられるの、嬉しいんだけどドキっとして心臓に悪いから。