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俺のウサギちゃん

第30章 お仕置き? or ご奉仕?

クーラーの効いたコンビニから外に出ると、外はまだ蒸し暑くて体温が一気に上昇する。


「みみちゃん、すぐにお使いになりますか?」


俊くんは、さっき買ったばかりの紙袋をちらつかせる。


「知らない!」


あたしの手を繋いで、腕と腕が擦れるくらい寄り添って歩いてく。

ますます熱くなっちゃう…///。


「俺は…直ぐにお使いになりたいよ。
我慢しないから。」


「……///。」


す、ストレート過ぎでしょ。
恥ずかしい〜。



「みみこ、帰ったらお仕置きね。
結局、お買い物も出来なかったし、次は無いよ。」



えっ⁈

ゾクッとする脅し文句に振り仰げば、綺麗な顔で微笑む俊くんと目が合った。


次は無いよ…って ⁈


思わず目を反らせて俯いてしまった。


わぁ〜〜!

こんなコトなら、お買い物頑張るんだった…。

もしかしたら、お仕置きのハードル上がってるんじゃ…。


もう一回、振り仰ぐと俊くんは空を見上げてた。


あたしも、同じく空を見上げる。


一際光る輝きが、空を流れた。


うわぁ、流星だ。


街中では、あまり見えない流星が偶然見えて、思わず俊くんの手を強く握り締めた。


「「 見た?」」


シンクロした言葉に、フフッとお互い笑みが溢れた。


「綺麗な流星だったね!
願い事するの忘れた〜。」


あたしは、俊くんの手を繋いで笑いながら大きく振り上げた。


「俺は、願い事したよ。」

「えっ?ナニナニ⁇」

「みみちゃんが、昔の俺を思い出しますように。」


振り上げた手をあたしの頭にポンと置かれた。

切なく笑う俊くんの横顔を見て、ズキンと胸が軋む。


「あと、もう一個…
みみちゃんが、エロエロになりますように。」


あたしの頬をひと撫でして、ニヤッと笑われる。


「なっ⁈
ならないから〜‼︎ 」


笑いながらも

さっきの俊くんの横顔が

心に引っかかって

何とも言えない罪悪感と焦燥感に

どっぷり浸かってしまった。











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