闇の王と光の騎士
第1章 プロローグ
「大変ですっ!! 西の都にも魔族が出現しましたっ!!」
伝令が国王の部屋にやって来て第一報を伝える。
従者たちは目を剥いて怯えるが、国王は果実を口にしながら伝令を追い払うように手を払った。
「それがどうした、騒々しい。場をわきまえろ。ここはすまいる王国の国王室だぞ」
国王すまいるは鬱陶しそうに顔をしかめた。
「しかし西の都に現れた魔族の数はおよそ二千……このままでは都は壊滅状態かと……」
「よいではないか……そもそも西の都は昨月ほとんど革命軍に支配されたはず。むしろいい気味だと思わんかね?」
気楽そうにすまいるは笑った。
その姿を王立軍総大将も黙って見ていた。
内心ははらわたが煮えくり返る思いだが、それを顔に出しただけで処刑にされかねないので黙って表情を圧し殺す。
伝令が国王の部屋にやって来て第一報を伝える。
従者たちは目を剥いて怯えるが、国王は果実を口にしながら伝令を追い払うように手を払った。
「それがどうした、騒々しい。場をわきまえろ。ここはすまいる王国の国王室だぞ」
国王すまいるは鬱陶しそうに顔をしかめた。
「しかし西の都に現れた魔族の数はおよそ二千……このままでは都は壊滅状態かと……」
「よいではないか……そもそも西の都は昨月ほとんど革命軍に支配されたはず。むしろいい気味だと思わんかね?」
気楽そうにすまいるは笑った。
その姿を王立軍総大将も黙って見ていた。
内心ははらわたが煮えくり返る思いだが、それを顔に出しただけで処刑にされかねないので黙って表情を圧し殺す。