テキストサイズ

闇の王と光の騎士

第9章 暴君王のスピーチ

「すまいる王国国民よ!! 今こそ立ち上がれ!!」

それがすまいる王の第一声だった。

民衆たちは一瞬の静寂の後、歓喜の雄叫びをあげる。

歓喜をあげ始めたのは大半が仕込まれたいわゆる『サクラ』であったが、群衆心理というものは恐ろしく、みんなが歓喜をあげ始めていた。

しかしそれもすまいる国王が『静まれ』という手の動きでピタリと治まる。

「各地に賊が涌き、王国を転覆させようとするテロリストも現れている。
更には魔族が封印を解かれ、世の中は乱れきっている。

しかし我が愛する国民たちよ。恐れるな。嘆くな。諦めるな。

我が王立軍は必ずやこれら全てを駆逐する!!」

力強い国王の言葉は国民たちの心に響く。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ