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闇の王と光の騎士

第13章  魔界争乱

父の唯一残してくれたダイナゴンによって翻弄され続けたゆきめはもうボロボロで歩くのが精一杯だった。

(ここはどこなの……? お父さん……)

逃走中に手にいれたローブをすっぽりと被り、用心深く辺りに視線を泳がせる。

辺りには魔族ばかりだ。

無我夢中で逃げていた彼女は自分が魔族の棲む国に来てしまっていることに気付いていなかった。

逃げ延びる彼女はとにかく立派な建物を目指して歩いてきた。
そこがこの魔界元老院だった。

魔族い政治家が集まるこの建物も今は非常事態とあって機能していない。

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