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闇の王と光の騎士

第13章  魔界争乱

人間の襲撃はところ構わず続けられた。

墓場に集まっていた魔族の子供たちや年寄りまでも殺されていく。

なぜ墓地にそういった弱者が集まっていたかと言えばそれには理由があった。

宗教を持たない魔族にとって墓地とは人間の言うところの教会のような意味合いがあった。

そしてそこは不可侵地域であり、魔族同士の戦争を行う時、そういった社会的弱者は墓地に逃げるというのが常識だからだ。

悲鳴をあげ、逃げ惑う子供の魔族。
その子供を守ろうと必死になる老人。

それらが斬られ、ガスを浴びせられ阿鼻叫喚の地獄絵図と化していた。

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