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闇の王と光の騎士

第16章 闇の王の粛清

「お嬢ちゃん、随分寝てたぜ……」

ドラゴンが顔を近づけて笑う。

「止めんか、青龍。お前はただでさえ凶悪な顔つきなんじゃから」

長老亀がたしなめる。

「うるせえよ、玄武。しわくちゃじいさんの方が怖いよ、なあ、ともこ」

「どっちもどっちじゃないかなぁ……」

ニヒルな笑いを浮かべて巨大鳥が笑う。

「余計なお世話だ、朱雀。てめぇが一番腹黒だろうが!!」

「おい、止せ。お前達は本当に纏まりがないな」

怯えるともこを抱くように庇い、白虎が苦言を呈する。

「なんだよ、シャルルちゃん。いきなり消えたと思ったらこんな可愛い子を拐ってきやがって」

「拐ったんじゃねぇ!! 守ったんだ!!」

結局白虎も言い争いに参加してしまう。

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