闇の王と光の騎士
第18章 暗部街の決闘
「おいっ!? 大丈夫かっ!!」
慌ててももはは二人に駆け寄った。
しかし確認するまでもなかった。
ともこは身体を二分するほど深い傷を負い、その後ろのシャルルも眉間に深く斧が刺さっていた。
「シャルル……ごめん……助けられなかった……」
「もういい……喋るな、ともこ……充分だ……ありがとう……」
どちらの血かわからないほど激しく出血した二人は、折り重なりながら命の灯火を小さくさせていく。
「駄目な飼い主で……ゴメンね……シャルル……」
シャルルはみるみる内に体が縮み、虎ではなく猫へと戻っていく。
「俺は……ともこが飼い主で……幸せだったぜ……ありがとうな……」
「シャ……ルル……私の方こそ……ありが……と……」
ともこは小さくなったシャルルの頬を撫で、優しく笑った。
そして静かに、息を引き取る。
返り血と自らの血で濡れたももはは自らのマントに少女と猫を包み、抱きかかえた。
既に梁山泊の生き残りは逃げていたが、もはやどうでもいいことだった。
今はただ、早くこの二人の墓を造ってやることだけで頭が一杯だったから。
----生存者 残2名
慌ててももはは二人に駆け寄った。
しかし確認するまでもなかった。
ともこは身体を二分するほど深い傷を負い、その後ろのシャルルも眉間に深く斧が刺さっていた。
「シャルル……ごめん……助けられなかった……」
「もういい……喋るな、ともこ……充分だ……ありがとう……」
どちらの血かわからないほど激しく出血した二人は、折り重なりながら命の灯火を小さくさせていく。
「駄目な飼い主で……ゴメンね……シャルル……」
シャルルはみるみる内に体が縮み、虎ではなく猫へと戻っていく。
「俺は……ともこが飼い主で……幸せだったぜ……ありがとうな……」
「シャ……ルル……私の方こそ……ありが……と……」
ともこは小さくなったシャルルの頬を撫で、優しく笑った。
そして静かに、息を引き取る。
返り血と自らの血で濡れたももはは自らのマントに少女と猫を包み、抱きかかえた。
既に梁山泊の生き残りは逃げていたが、もはやどうでもいいことだった。
今はただ、早くこの二人の墓を造ってやることだけで頭が一杯だったから。
----生存者 残2名