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禁断ハーレム〜beastな関係

第3章 新たな生活





涙が滲み、翔君の顔がよく見えない



その声は私の良く知る、大好きな声だった筈



でも、今は...........





全く知らない声に聞こえる



「ねぇ、答えて........」



切羽詰った様にも聞こえる翔君の声にドクンと胸が鳴った



「俺以外唇に触れた奴は?」



一回気分悪くて倒れそうになったのを仁に抱きとめられ触れた唇を思い出す


瞳を揺らす私を見つめながら「ふぅーん、解った」と、呟いた翔君の唇が私の唇を塞いだ



「っ!..........んっ...........やっ!!!」



嫌じゃ無いだろと耳元で囁かれ、唇の隙間を探す様に這う翔君の舌



ギュウと唇を硬く引き結ぶと、腰に有った翔君の掌が服の中に侵入して来た



お腹を撫でられ思わず唇を開いた

「やっ!!!..........んっ!!!....」


ヌルリと滑り込み翔君の舌に目眩がした


クチュリと音がする



こんなキス、知らないっ




知らない、知らないっ



付き合ってる時ですらした事も無いキスは濃厚なキス



手を触れるのですら緊張したあの瞬間



初めてした幼いキスは覚束無いながらも凄く幸せだった



触れるのだけで大好きが溢れてて



凄く幸せだったのに............





このキスは少しも幸せじゃない.......



こんな風にキスなんてしたくない



しかも翔君とだなんて.......





やっと立ち直った心がズキズキと痛み出す


次、恋をするなら...............って決めてたのに.......





「やめっ........」

「やめない......」



翔君.................








私達..........終わってるんだよ........





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