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クロ「…」


視線のようなものを感じ
その方向を見てみるとそこには…


クロ「…誰だ」


小さな仏壇があり
男性と女性の写真が飾られていた


クロ「…」

美智子「お待たせ」

クロ「…！！」

美智子「こんなのしかないけど」

クロ「…」


出されたのは意外にも焼き魚だった
冷ましてあり食べやすいよう
ほぐしてもあった

あまり気乗りしなかったが
せっかく用意してくれたのだからと
必死に食べた


美智子「美味しい？」

クロ「…」


食べてる間
美智子はずっとクロに話しかけていた
特に返事も反応もしなかったが
美智子は嬉しそうに
ずっと
笑っていた


美智子「また来てね」

クロ「…」


美智子に見送られ自分の家へ帰ったクロ
時刻はすっかり夕方から夜になり
遅いと怒られるのは
確実だった