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∮恋密度∮官能短編集 先生&生徒

第1章 純愛指導


‥確かめたい‥


そんな気持ちを抑えながら俺は授業の間ずっと唇を噛み締めていた

授業が終わり俺はしきりに相田を呼び出すきっかけを考える‥

「相田…」

「‥ハィ‥」

「筆記具持って職員室きて」

「‥ハィ‥//」


何もきっかけらしいことが思い浮かばなかった‥

ただ、知りたい‥

その想いだけ‥



相田は担任の先生によく雑用を頼まれることが多い。職員室に呼ばれても何かの雑用だろう。と他の生徒達は何も疑いはしなかった‥


後ろからノートと筆箱を持ってついてくる相田を意識してしまう‥

今から自分が聞くことにどんな答えが返ってくるのか考えただけで手に汗がにじんだ‥


「筆記具見せて‥ノートはいいから」

椅子に座り、立ってる相田から筆箱を受け取る

ちゃんと確かめたかった‥

ほんの数秒目にしたそれを‥


真新しい消しゴムを取り出してカバーを取る‥

さっき拾った時はカバーなんてついてなかった‥


さっき目の前に落とされた消しゴムは白い肌に鉛筆で薄く文字が書かれていて‥


その文字が目に写った瞬間俺は手が止まった──


その時から心臓はずっと鳴りっぱなしで息が詰まる


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