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溺れる電車

第5章 愛おしいなんて。


頭が真っ白になった。




おもむろに、優人が持っていた写真を奪い、


くしゃくしゃの写真と比べる。


ポーズもそう。背景も、まるまる一緒の写真だ。



なんで?



どうゆうこと?




私は、分からず、茫然と立ち尽くしていた。





それまで、一言も話さなかった優人が口を開いた。






「俺の本名は、山下優人」





そして、部屋を出て行った。






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