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♡*:。.rena's world story.。:*♡

第14章 ★叶わない願い

「寝不足じゃねーなら、なんかあったのか?」


「……………」




それは、こっちのセリフ。

私は声のボリュームを落とす。




「……私じゃなくて、ヒメの方が……」

「あらら~ヒメじゃん。
ま~た見つけた!」




突如、後ろから女の人の声。


………え?


この声……麗子さん?




「一度会うと、次も会いやすくなるもんなのかね~?」

「……………!!」




ヒメのお姉さんに良く似た声で、その人は豪快に笑う。


振り向いた先に立っていた彼女を見て


私は瞬時に、“ 2つ ” のことが頭を過った。


そのひとつ、確か彼女は………




「………渋谷店の、店長さん?」




ヒメが何かを言う前に、思わず口に出すと


彼女は、キラっとした少年のような笑顔を浮かべた。




「あら~♡

あたしのことご存じなんですね?

もしかして、来てくれたことあるんですか!?」

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