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♡*:。.rena's world story.。:*♡

第36章 ☆*♪ X’mas short short *last*


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「咲原先輩?
なんだか顔色が良くないですけど、大丈夫ですか?」



その声でハッと我に返って、左側に顔を向けると


パソコンの電源を落として、帰り支度を終えた香ちゃんが


私の顔を心配そうに覗きこんでいた。



「お昼から帰ってきてから、妙に元気が無いような……」

「……あ、ううん、ごめん大丈夫よ」

「本当に?」

「うん、ありがとう。
香ちゃん、もう時間過ぎてるよ」



時計の針が夜の7時をさしていることに気付いて、そう声をかけると


香ちゃんは慌ててバッグを手に取った。


………どこのお店を予約してるのか教えてくれないんですって言ってたけど


立花なら、きっと素敵なクリスマスディナーを用意しているに違いない。


ウキウキしている香ちゃんを見て、心が温かくなってきた。

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