仰せのままに
第3章 想い人
それ以来、和也様は、
メイド達と交わることは、無くなって、
本人の口から、言われることがなくても、
必然的に、彼女の存在を、屋敷中の人に知れわたった。
「きっと、お前と気が合うよ。」
柔らかく笑った顔は、カレン様を想う表情。
時折見せる、切なげな儚い表情も。
「明日、連れてくるよ。」
「承知しました。」
頭を下げ、目線を戻すと、
和也様と、目があった。
「何か。?」
「んーや、真子は、いねぇの?好きな人。」
「いません。いたら、仕事に集中出来ないので。」
失礼します。
笑って、お辞儀をして、
焦らないように、ゆっくり部屋出る。
笑顔で言えた?
泣いてない?
部屋に、飛び込んで、
服を脱ぎ散らかして、
シャワーを浴びた。
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