
妹萌えフラグ3
第10章 妹の感情
「俺、おばさん達に頼まれて、今日からお前らと同居するから」
「ええっ!?」
俺が驚くより先に、ユイが悲壮な叫びをあげる。
「嬉しいんだな、ユイ♪」
守兄ちゃんが目を擦りながら、ユイに目配せをする。
「…う、うん…」
妹ながら、演技がヘタな奴だ。
せっかく気づいていないフリをしてやってるのに…。
「とりあえず、俺は2度寝すっから、お前らも普通にしてな。」
守兄ちゃんにそう宥められたからといって、そうですかと、本当にいつも通り出来るわけがない。
「いつも通り…なっ!」
守兄ちゃんはテレビの前のソファーになだれ込み、おやすみ3秒のごとく、イビキをかき始めた。
果たして、このイビキは本物か…?
