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世界で一番愛する人へ

第1章 *出逢い*

~4月~

霞ヶ丘高等学校。
名門校。


『はぁ…』
つまらない。幼馴染は何故かこんな時に限って海外へ。
知ってる人はたくさんいるんだけど…

「あれは……」
「二宮様じゃない?」
「そうよ!かっこいいわ…」

廊下を歩くだけでキャーキャー言われる。
慣れたんだけど…
今日は1人だから対応がめんどくさい。

一応笑いかけたりして見るんだけど…
やっぱりめんどくさい。


ドンっ
いってぇ
「ごめんなさい…」
『大丈夫。それより、そっちこそ大丈夫?』
「はい。本当にごめんなさい。」
前から来てた女の子に気付かず、ぶつかった。
向こうも気づかなかったみたい。

「あの子、二宮様にぶつかってるわよ」
「なんなのよ…」
あーあ…
やっぱりめんどくさい。
この子、イジメられるかも。

『ねぇ、ちょっと来て』
「へ?」
『いーから。』

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