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心をあげる

第8章 心をあげる

「どこにいるんだよ!

きちんとした説明が無かったら

そんな約束できねぇよ…」



「タクにしかできないことだから…

お願い…お願いします…っ…」



「お前…泣いてるのか…」



しばらくの間…俺はただ茫然として

マイカの泣き声を聞いていた。



もうすぐ全部終わるのに…

お前は一体何をしようとしてるんだ?

俺はお前の笑顔を見たいだけなのに…

結局、俺ではリュカの代わりには

なれないのか?



「…もう時間だわ…

タク…信じてるから…お願いね…

ありがとう。」



マイカは電話を切り

それっきり応答しなかった…

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