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再会の歌

第10章 気付いた事実 樹里side

あたしと春が出会ったのは大学のとき。


いや、正確には高校のとき。





あたしは高校生のとき、眼鏡に三編みの地味な子だった。



そんなあたしの憧れだったのはちょっとヤンチャだった春くんだった。


ただ、イケてる人にはイケてる相手がいるもので、春くんには初輝という彼女がいた。




そんな中、真逆タイプの春くんを眺めることしか無かったあたしにチャンスがやってきた。


それは、春くんと初輝が別れたという噂話だった。

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