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再会の歌

第6章 ライブと彼女

口は悪いけど


新くんの優しさが滲み出てきて


嬉しくて


また、涙が流れてきた。




「…もう、泣くなよ…」


新くんがあたしを抱きしめる手に力を入れた。



それに安心したら、涙もいつの間にか涙も止まっていた。




「よし、行くぞ」


「え?何処に?」


「俺ん家に決まってんじゃん。

もう一時だし、暗い中、女一人でかえせねぇだろ。

嫌かもしんねぇけど、今日だけ泊ってけ」


「い…いいの?」


「いいって言ってんだろ!


……ほら…」


新くんは座り込んでいたあたしに手を差し出した。


あたしはその手に掴まり立ち上がった。

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