LAST SMILE
第20章 LAST SMILE
色んな“好き”を、
あたしはあなたから
いっぱい貰いました。
輝くあなたは
まるで太陽のようで
寂しそうに光るあなたは
まるで月のようで
すべてを悟ったあなたは
まるで冬のように冷たくて
無邪気に笑ったあなたは
まるで春のように暖かかった。
あなたのくれたネックレスは、
まるであなたがそこにいるようで
あたしの宝物なんです。
ねぇ、祐兎。
あなたの本当に最期の笑顔は
今でもあたしの中に焼きついて離れません。
ずっと、
そうやって笑っていてくれるといいな。
だから、あたしは笑うよ?
最高の笑顔で。
あなたの、あの笑顔を
もう一度だけ見たいから・・・。