テキストサイズ

今日も明日も

第1章 ある朝のこと

なぁ〜んてことを考えていたら一日がおわってしまった。いやはや、最近は一日が短くてならない。それにしても今日はやけに神田君と目が合ったな…

「なにジジ臭いこと考えてんのよ、ほらほら、シャキッとしなさい」

千歳には私の考えてることがわかるらしい。千歳はついにエスパーにでもなったの?

「莉緒は全部顔に出てんの。ダダ漏れよ、ダダ漏れ。ちょっとは気をつけた方がいいわ」

あぁ、そーゆーこと…ってええぇぇえええぇえぇ!ダダ漏れ⁉︎ダダ漏れなの⁉︎あ、だからか⁉︎神田君のこと考えてるのばれてたから目が合ったのか⁉︎
うわぁ〜、めちゃくちゃ恥ずい…
これからはもうちょっとマシなこと考えよう……

「……莉緒…、直すところそこじゃないと思う…」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ