I'll be with you.
第16章 折りたたみ傘
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講義が終わって、ただのんびり座っていると教育学部の刺客が……
「カナ、ちょっと来なさい」
「……?」
心に呼び出されて廊下に出た途端、持参したであろう血圧計で心拍数やら血圧やらを測られる。
心は携帯に結果をメモすると、少し怒った口調で話し出した。
「ちゃんと薬飲んでるのか……?」
「……飲んでる」
「嘘つくな。飲んでたらこんな結果にはならん」
「……ごめん」
心は血圧計を片付けると、俺の肩に手を置いて真剣な眼差しで俺を見た。
「今日、病院行くぞ」
……病院…今日…
「……俺行けない」
「ダメだ。
このままだと…
……また、倒れるぞ……」
みんなが泣いて叫ぶ声
【…ッ!!カナッ!!…しっかりしろッ!!……誰か救急車ッ!!早くッ…!!】
遠のく意識の中で微かに聞こえた
心の悲痛な叫び声
思い出しただけでゾッとする
「……誰かを失うんじゃないかって恐怖はもうごめんだ」
「……でも」
亜美が……
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講義が終わって、ただのんびり座っていると教育学部の刺客が……
「カナ、ちょっと来なさい」
「……?」
心に呼び出されて廊下に出た途端、持参したであろう血圧計で心拍数やら血圧やらを測られる。
心は携帯に結果をメモすると、少し怒った口調で話し出した。
「ちゃんと薬飲んでるのか……?」
「……飲んでる」
「嘘つくな。飲んでたらこんな結果にはならん」
「……ごめん」
心は血圧計を片付けると、俺の肩に手を置いて真剣な眼差しで俺を見た。
「今日、病院行くぞ」
……病院…今日…
「……俺行けない」
「ダメだ。
このままだと…
……また、倒れるぞ……」
みんなが泣いて叫ぶ声
【…ッ!!カナッ!!…しっかりしろッ!!……誰か救急車ッ!!早くッ…!!】
遠のく意識の中で微かに聞こえた
心の悲痛な叫び声
思い出しただけでゾッとする
「……誰かを失うんじゃないかって恐怖はもうごめんだ」
「……でも」
亜美が……
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