愛しぬいて。
第3章 喧嘩。
ほんときめぇ。
ガンッ
ガンッ
まじ、イライラする。
俺は今屋上に向かってる最中。
「壁殴っても治まんねぇ」
ガンッ
ガコッ
手は、血だらけ。
「壁殴っただけで血ぃでんだ…おもしろ。」
頭おかしくなってきたなぁ俺。
「イライラしてるから余計?」
独り言を喋りながら屋上に到着。
バンッ
蹴って開けたそこには誰もいなかった。
「誰もいねぇのな。この学校真面目くんの集まり?」
見た目だけってパターンですか?
とか、思いながら空を眺める。
「風気持ちぃな」
俺は、屋上のど真ん中に仰向けに寝転がる。
「サボるのにはここがちょうどいいな」
やっぱ、屋上最高。