愛しぬいて。
第3章 喧嘩。
俺はいつの間にか眠っていたらしぃ。
目が覚めると目の前にはひろきがいた。
「あ?なんでお前いんの?」
さっきのあったけぇのもひろきだったのか?
「那瑠がここで寝てるから。」
お?名前初めて呼ばれた...。
「だ、だからってここにいる必要ねぇだろうが」
「那瑠が心配だったから。」
はぁ?そもそも、俺を不機嫌にさせたのはどこのどいつだよ。
「俺が心配って。
てめぇは、随分自由なんだな?
人のこと怒らせて、勝手に一人で逆ギレして?
最終的にはなんだ?
お前が心配でしたってか。
ふざけんのも大概にしとけや。」
あぁああああぁああ。
まじ、はらたつ。
「...。」
なんも言わねぇのかよ。
じゃあ、俺は出てくから。
俺は、何も言わず腰を上げて立ち
屋上の扉を開いた。
「悪かった。」
後ろから聞こえる消えそうな声。
なんで、そんな声出してんだよ...!
「本当に悪か...」
俺は、ひろきに抱きついた。