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夜が明けても傍にいて。

第25章 溺愛の症状。

「あの頃私も我が儘言ったり、お父さんを傷つけるようなことばかり言ってごめんね…。」


「いや、いいんだ。

それよりも、早くその人に会わせなさい。」



「会ってくれるの?」


「当たり前だろ。」


「ありがとう、お父さん。」


「楽しみにしてる。
どれだけ根性がある奴か試してやる。」


「えっ?お父さん、ちょっと止めてよ?」


「お母さんに代わるな?」


「ちょ、ちょっとお父さん!」



---逃げられた…。


でも、一歩前進だな…。




その後お母さんにも事情を話すと、とても喜んでくれて


「あらー、初孫期待しちゃっていいのかしら?」

なんて嬉しそうに笑っていた。







そして、今日のことを報告するために慎也に電話を掛けた。

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