無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

……………………………………………

……………………………。



朝から慎也のことで頭がいっぱいになったから
一日ハッピーな気分で仕事が出来た。


部屋に帰るとハナが鼻息を荒くして飛び付いて来る。


「ハナ、ただいまぁ。」


仕事から帰った時に誰かが迎えてくれるって幸せだなぁ…。



私はハナにご飯をあげてからキッチンに立った。


ここから見えるお腹がいっぱいになってリビングに寝転ぶハナの姿が可愛いすぎる。




此処には癒しが溢れてる…。







料理が終わった所でタイミング良くインターホンが鳴った。


モニターを確認してから飛び起きたハナと一緒に玄関に向かった。



「お帰りなさい。」


「ただいま。」


“ﾁｭｯ”


慎也はおでこに軽いキスをくれる。


「これから毎日こうして莉菜のお帰りなさいが聞けるのか…。」



慎也は染々と呟いてから足元で再び鼻息を荒くしているハナを抱き上げた。


ハナにベロンベロンに舐められてとっても嬉しそう。






だけど－－－


その表情は一瞬…
切なく寂しそうな顔に変わって






「温かい家庭って…こんな感じなんだな…。」


そう言ったんだ…。