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夜が明けても傍にいて。

第27章 私の知らない過去

泣きそうになりながらもリビングで
慎也を信じて待っていた…。




そして夜が明ける頃---


静かにドアが開いて…



「莉菜…起きてたのか?」


いつもと変わらない慎也が入って来た。



「慎也…お帰り…。」


「ただいま、莉菜…。」


慎也はいつものように私の傍に来ておでこにキスをしようとした。



だけど---


私の足が後ろに下がってしまった…。



「莉菜?」



慎也はいつもと変わらない。
私の身勝手な妬きもちだ…。


そう自分に言い聞かせて慎也に抱き付くと同時に香る香水の匂い。








胸が苦しい…。









慎也、お願い…。


慎也から話してほしいの。



彼女はどんな友人なのか…。


今まで誰とどこに居たのか…。



何、心配なんかしてんだよって…
明るく言ってほしいの…。

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