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夜が明けても傍にいて。

第29章 二人の未来

「慎也…ありがとう。」


誕生日でも無いのにこんな風に出逢った日を覚えてくれててサプライズまで…。


「私……幸せ過ぎて死にそう。」


「そんな簡単に死ぬなよ?始まったばかりなのに。」


「うん…。」




「泣き虫だな…。」


「こんなことされたら誰だって泣くでしょう?」




あの日から、もう一年経ったんだ…。





“面倒くさいことなら聞くなよ?”


“誕生日おめでとう...莉菜。”





“莉菜、好きだ…。”


“俺が…嫌いになったか...?”


“俺から…離れて行くな。”





“お前が望んでいた、ただの上司と部下に…
俺はなれそうもない。”


“お前を絶対、誰にも渡さない。”



“俺は、寂しいんだよ…。”


“誕生日に、最愛の女に振られるなんて

可哀想だろ?俺。”




“早く俺のところに戻って来い。”




“きっとこの先家族になる人だから”


“これからもずっとずっと死ぬまで一緒に居たいと思ってます。”




何度も不安になってその度に沢山泣いたけれど慎也はいつだって私だけを想っていてくれた。


今振り返れば慎也って…なんて一途な男なの?


本当に、最高の未来の旦那様だ。



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