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夜が明けても傍にいて。

第35章 番外編④

「迎えになんか来なくたって一人で帰れるのに。」


「一人で帰れようが、帰れ無かろうが大切な家族が退院するのに迎えに来ない人が居ますか?」


慎也は仕事で来れなかったけど
弥生さんに寂しい想いはさせたくなかった。




「今日はゆっくり休んで下さいね?

明日は家で退院祝いしますから。

何か食べたい物ありますか?

あ、お酒は一滴も駄目ですよ?」



「ほんと、莉菜ちゃんうるさい。」


「弥生さんの身体を考えれば
うるさくもなります。

どうでもいい人に
ここまで言ったりしませんから。」



「ほんと、莉菜ちゃん可愛くない。



でも、嬉しい…。



ありがと。」



窓の外を眺めながら笑う弥生さんの表情はスッキリしていた。








私達はそれからも三人で時々食事をしたり交流を続けている。


あれからお酒をピタッと止めて、
心機一転、転職した弥生さん。


最近そこで
新しい出会いがあったらしい。


もちろん相手は独身だ。


今までの分もどうか
素敵な恋になりますように…。








番外編④終わり♡

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