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いつか鳥かごの外へ

第1章 悲しい始まり

婦人は難産の末、出血もひどく体が弱っていた

侍女の隼(はやぶさ)は生まれたばかりの双子の赤ん坊を婦人に見せた

婦人は最期の言葉をかけて息を引き取った





それから

双子の赤ん坊はすくすく育った



先に生まれた兄は

鵤ーいかるー


後に生まれた妹は

鶇ーつぐみー


そう名付けられた



小鳥遊(たかなし)家は


安泰なはずだった


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