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君の瞳に映るもの

第4章 想い

 色んな感情が溢れていく中で、掴み取ったものは、快楽と、まだ言葉にならない朧気な気持ち。

「あ……んんっ、んっ、あっあっあっ、んっ……」

 もう一度紡ごうとした名前は、喘ぎに消える。

 舌先を覗かせると、覆い被さった零一の唇に塞がれ、いやらしく絡め合う。

「んっ……んん、んっ」

 動きは止まることなく、波は寄せては返す。

 越えて欲しいところで焦らされ、疼きが増していく。

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