双子のお兄ちゃん
第9章 *蒼side*
「……蒼…ちょっといいか?」
「…あぁ」
俺はそう言って 部屋を出ようとした
すると
「……蒼…にぃ……」
「?!」
俺は 瑠璃が起きてしまったのかと思いとっさに振り返った
でも
「……スゥ…スゥ……」
瑠璃はまだ眠ったままだった
「…はっ……驚かせるなよ……でも…寝てる時でも、俺を見てるのは…悪い気はしないな…」
俺がそう言うと 翠は
「……調子に乗んな…さっさと来い」
と言って 俺に来いと合図する
「…はいはい」
俺は名残惜しい気持ちで 瑠璃に軽くキスを落とし 部屋を出た