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心霊スポットに行く数日前、俺は晃に呼び出された。





「どうしたんだよ、急に呼び出して」





晃の指定した喫茶に行くと、晃はタバコを吹かしながら、偉そうに椅子に座っていた。




「なぁ、亮太の奴ムカつかね？」




「は？」




いきなり、亮太がムカつくと言われ思わず変な声を出してしまった。






「あいつ最近調子乗ってるって言うか、生意気なだよな」





確かに、最近の亮太の態度は目に余る物がある。





「だからさ、今度行く心霊スポットで亮太を怖がらせてやろうぜ？」





ニヤッと意地悪な笑みをこぼす晃。





「怖がらせるって、どうすんだよ」








晃は紫煙を吐き出すと、俺にある事を提案してきた。





それは、今度行く事になっている心霊スポットで晃が霊にとり憑かれたフリをするというものだった。






「どうだ？」





「いいかもな、それ」




俺はニヤッと笑った。