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ホラーな短編

第2章 心霊スポット

後日、俺は晃が収容されている刑務所を訪れた。






「晃、何で亮太を殺した?怖がらせるだけのはずだっただろ?」





通声穴越しに、晃に問いかける。






だけど、晃は顔を俯かせ体を前後に揺らし何も答えない。





「いつまで、幽霊にとり憑かれたフリをするつもりだ?」






ユサ・・・・・ ユサ・・・・・





「お前は、亮太を殺したんだぞ!」





ユサ。






俺の怒鳴り声に、晃は体を揺するのを止めゆっくりと顔を上げた。





「・・・・・・・・・・晃」






晃の顔を見た俺は息を飲んだ。






晃の目は、焦点が合ってなくて
口もだらしなく開いたままだった。





「へへへへ・・・・・」




不気味に笑う晃。





フッと晃の右手を見てみると、晃の右手には鋭く光るナイフが握られていた。






「お前・・・・・、何するつもりだ」







すると、晃はナイフを高く突き上げると自分の胸に突き立てた。








飛び散る晃の赤い血。





「ヒャハハハハハ!」





笑いながら、何度も自分の体にナイフを突き立てる晃。







「何やってんだよ!止めろ!」







今すぐ晃を止めたいけど、通声穴が邪魔をして晃を助けられない。








暫くすると、騒ぎを聞きつけた警官達が来たが、その頃には晃は息絶えていた。








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