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『好き』の重さ

第4章 本気!

芝田さんが連れてきてくれたのは行き着けだという家庭的な居酒屋。


「お洒落な所じゃ無くて悪いね。
でも、たまにひとりでふらっと立ち寄る店なんだ」


少し古風な店内の奥の座敷に並んだテーブルの一画に座る。


他に二組のお客さんがいるけどスーツ姿で仕事帰りの人達のようだ


年配の女将さんがニッコリと挨拶した


「いらっしゃいませ。
何時も有り難うございます」


馴染みのお店に連れて来てくれた事がとても嬉しかった。


「なに食べる?取り敢えずビール?」


「うん!いいね!」


お通しとビールで乾杯する

「食べたいもの言ってよ!何でも旨いから」


「ふふっ。胸が一杯で喉を通らないわ」


ちょっとほろ酔いの私の言葉にフッと笑った芝田さんのはにかんだ笑顔に…またノックアウトされた!



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