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うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww

第5章 来ないとどうなるか…分かってる?

「サンキュー。俺、もう一寝入りするわ。1人で帰れる?」

食べ終えた食器をお盆に戻しながら、むぅは蘭に笑顔を向ける。


「大丈夫だよ、隣だもん」

「気を付けて帰れよ」

「うん」

そう言って、蘭はお盆を持ってキッチンへと降りる。


カチャカチャと小さな音を鳴らしながら、蘭はキッチンで後片付けをしていた。

子供の頃に何度もむぅに付き合ってもらった”おままごと”

あの頃、昼寝したいと横になるむぅを病人に仕立てて世話を焼いた事を思い出す。


(オモチャのキッチンでお粥を作った真似してみたり、あ〜んってスプーンを口に突っ込んだりしたなぁ)

まさか本当にむぅの看病をしたり、お粥を作ってあげる日が来るなんて…


(何か、新婚さんみたいっ)


頬が緩む。

あんなにもむぅへの気持ちを否定していた癖に、今、蘭の頭の中はむぅとの結婚生活の妄想で埋め尽くされていた。


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