テキストサイズ

禁断×恋

第3章 *正直な気持ち*

翔「どこから、聞いてた?」
『……別れるとか、そんなところから…』
翔「ほぼ全部じゃん。」
翔さんは、また、困ったように笑った。

『ごめんなさい。翔さん、困ってる様な感じで、見ちゃいけないと思って、見なかったんですけど…』
翔「……キス、見てた?」
翔さんは、目を伏せて聞いて来た。

……やっぱり、キスしてたんだ…
『いいえ。でも、してたのは、わかりました…』
翔「そっか…」
下を向いたまま、また、あの顔で笑った。

『翔さんがしたくてしたんじゃないって事はわかってます。でも、なんか辛くて…』
翔さんが顔をあげた。
翔「…なんで?」
『へ?』




翔「……なんで、泣いてるの?」
『…えっ?』
…泣いてる?私が?

触って確かめてみる。
……濡れてた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ