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「何のこと？」
「今のは、3年前の約束。もう一つは、1年前の約束よ。」
"1年前"と聞いて、和の表情が変わった。

「覚えてないの？1年前の約束。」
1年前……
そこだけ、記憶が薄い。
所々抜けてる。
…それがなんなのか、わからない。
今まで、思い出そうともしなかったし、気にしてもいなかった。

「ほんとに、何？」
「いいわ。思い出させてあげる。」
「帰って…」
「え？」
「帰って！今すぐに！」
和が、怒ってる…

今まで静かだった和が、急に怒ったのにビックリしたのか、真綾も固まってる。

「わかったわ。今日は帰ってあげる。
智、思い出しておいてね。1週間たっても思い出せなかったら、強制的に思い出させてあげるから。」
そう言って、帰って行った。