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ひとりでため息つきながら、ぼーっとしてた。

カランカラン♪

そしたら、店のドアが開いて、誰か入って来た。

『はぁ…』
また、ため息がこぼれる。
「ため息ついてたら、幸せ逃げちゃうよ？」
そしたら、今入って来た知らない人が、沙羅と同じことを言った。
びっくりして顔をあげたら、目があった。

『えっ…』
翔「ごめんね、急に。俺、櫻井翔。君は？」
知らない人……じゃなかった。
超有名な、嵐の櫻井翔くんだった。
『ウソ………』
翔「急に話しかけちゃってごめんね。で、名前は？」
『あっ！優妃です。笹原優妃。』

なんで名前から言っちゃってるんだろ…
最初からフルネームで言えばいいのに…

翔「優妃ちゃんか……よろしくね♪」
『えっ、あっ！はい。よろしくお願いします。』
って！なによろしくって言っちゃってるのよ…
相手は櫻井さんだよ？
あの櫻井翔さん。

こんなトコ、マスコミに知られたら大変だよ…

翔「心配してるでしょ？」
『へっ？』
翔「マスコミに知られないか。」
なんで、わかったんだろう？
翔「顔に出てるよ。」
『うそっ！』
慌てて顔を隠す。
今更遅いのに。

翔「あははっ！優妃ちゃんって面白いね。
大丈夫だよ。ここ、俺の友達の店だから。」
『あっ………そうなんですか。』