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未成熟の誘惑

第8章 case6

「話をしよう」



「ああ、いつか来るんだなって思ってた」



「ファミレスでいい?」



「車出すのは俺だけどな」



「あ、ごめん」



「ま、いいけどさ」



六は笑っていた



つまり怒っていたのかもしれない



それは完全に嫉妬だった



出来ることなら、ろくさずに解放したかった



でも、結局二つは同じ意味なんだ



それでも、それでも六は、選択権を委ねた



「なにこれ」



「タブレット」



「どっちも飲むよ」



「うん」



「ありがとう」


「うん」

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