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Destiny

第14章 すれ違い

仕事に行くとすぐに拓也がやってきた

はぁ~

「竜司く~ん、ちょっといいかな?」

返事もしてないのに、拓也は無理やり俺を連れだした


「俺が近藤さんを口説くのに苦労してるってのに、竜司はいつの間にか池内さんと仲良くなってるんだもんな~」

やっぱりその話か

「突っ込みたいとこはたくさんあるけど、ま~聞かないでおくよ」

ならほっといてくれ

「結構出かけたりしてんのか?」

聞くのかっ!

「たまにだけどな」

「その割にはやたら仲良さそうだったけど~?」

拓也はニヤッとした

出かけるのはたまにだけど、一緒に暮らしてますからね~

「そうか?」

「ま、うまく行きそうでよかったよ」

へっ?

そう見えるのか?

俺はちょっと期待をしてしまった

でも淡い期待はあっけなく打ち砕かれた…



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