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Destiny

第3章 叱咤激励

「は?」

加奈子の目が怖い…

「だってあんた名義なら無理じゃん」

「…」

「まさか、あいつ名義にでもしてたわけ?」


はぁ~と加奈子は大きなため息をつく


「その時点で怪しいとは思わなかったの?」

焼酎を飲みながら呆れた顔で聞いてくる


「結婚すればどっち名義とか関係ないじゃん」


私と翔太は結婚資金として
翔太名義の口座にお金を貯めていた

といっても翔太の方が稼ぎが少なかったから、ほとんどが私のお金だけど

翔太が少ないながらもきちんと
貯金をしてくれることが嬉しかった

だから疑うこともなかった

「結婚すればの話でしょ?あんたたち結婚してないじゃない」


加奈子に何も言い返せず、
私は気のぬけたビールを口にした

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