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希望という名の妄想小説

第1章 双子の兄に…




「っ、あ…う」

必死に声を出すまいと口に手をあてる彼女を愛おしそうに見つめる旭。


何を思っているのだろうか…



先端を甘噛みしてやると、簡単に達してしまった。

「いやぁ…ヤダァァァア!!」


「最高だよ、日向。」


よく似た顔を見合せながら、微笑む少年は優しい手つきで少女の髪の毛を一束掬う。

チュッ

わざとらしく音をたてるように唇をよせた。


「旭なんて…大嫌い、だよ」

ハァハァと肩で息をする彼女が呟いた言葉が、静まり返った部屋にやけに響いた。


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