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嘘でもいいから

第9章 重大な間違い

「泣くことないよ。
本当に意味はないから…
そうだな…金曜の夜に会おう。
泊まる用意しておいて。
外で泊まって週末は一緒に過ごそうか」


「…よかった…
怒ってるんじゃないんですね…」


「怒られる理由なんてあるの?」


そこで想さんは
初めていつものような
優しい笑顔で笑って
頭をポンポンとしてくれた…


「えっ…?そういう訳じゃ…っ
…お泊り、楽しみにしてますね?」


金曜日かぁ…
想さんの家に泊まることはあっても
外なんて初めて身体を重ねた日以来だ…

私は隼人の訪問のことなど忘れ
ドキドキと胸を高鳴らせ
想さんを見上げていた。

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