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嘘でもいいから

第9章 重大な間違い

……………………

金曜日

定時を待って、
私が外に走っていくと
想さんが立っていた。

3日ぶりの想さん…
少ししか日が経っていないのに、
ここのところ毎日のように会っていた
せいか、久しぶりな気がして
すごくドキドキした。

会えない間、なんとなく
LINEもそっけない気がして…
私はちょっと気になっていたのだ。


「久しぶり、優花ちゃん。
いや…そうでもないかな?
…あれから会社の人に
何か言われてない?」


「はい…次の日は今日も来るの~?とか
通用口で言われたんですけど、
ここ数日何も無かったから…あっ」


もしかしたら、想さんはその為に
来ないようにしてくれてたのかな…

そうかもしれない。
想さんはいつだって私の何歩も先を見て
さり気なくサポートしてくれるんだ。

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