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嘘でもいいから

第12章 好きになってごめんね〜想side

気になって仕方のない俺は…
口実を作って優花に連絡していた。


【デートはどうだった?
お節介なこと訊いてごめんね。
優花ちゃんは妹みたいな感じで…
気になって。
あと、ユウカから
連絡が来たからその報告】


偽の優花からそろそろ連絡が無いと
もうおかしいだろう…

そう思い、近々つくつもりだった嘘。

嘘に嘘を重ねて
俺はこの先一体どうしたいんだろう…


優花からの返信はすぐに来た。
妙に明るいテンションで
書き連ねてある。

デートは大失敗で…
今日も一人
部屋で過ごしていることを。


その時、俺の脳裏に浮かんだのは
楽しそうな声を上げながら
実は涙を隠し
夜のパレードを見ている優花の横顔で…

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