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嘘でもいいから

第12章 好きになってごめんね〜想side

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俺を頼れってあんなに言ったのに…
次の週が始まっても
優花からの連絡は無かった。

あいつ…
遠慮してるつもりなんだろうけど
頼られないのも寂しいものなんだぞ?


痺れを切らした俺は
自分から連絡を入れ、
金曜の夜に食事をしようと誘っていた。


様子を訊いてみたら
意外と平気だって言ってたけど…
そんな訳ないだろう。

頼むから
会った時は素直に話をしてくれ。


その頃の俺は
自分でも気付かないうちに
すでに優花に夢中だった。

実は妹だなんていう事実は
いつの間にか頭の片隅に
都合良く追いやられ始めていたんだ。

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