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とてもそこまでは優花に言えない…
言うつもりも無いし。

俺がサディスティックな部分を
持ち合わせているのは事実だし
そういう世界を否定もしないが…

今考えれば馬鹿馬鹿しい。
…俺にとっては消したい過去なんだ。


俺も向井と変わらない、
男なんだということ。
優花にはとても言えないような生活…
そしてそれすらを凌ぐ偽の優花への愛。

それらのことは
軽く伝えただけでも
優花に強いショックを
与えた様だった。


「好きだなんて言ってごめんなさい…
好きになってごめんなさい…
私なんかが…」


違うんだ…優花。

うろたえる優花を見ながら
俺は決して口にしてはならない
本当の気持ちを口にしていた。