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嘘でもいいから

第3章 偶然の出逢い

でも最近では、そんなことすら
ほとんど考えなくなってきている…


〝優花ちゃんが
生まれてきてくれたことに感謝して…〟


そうだよね…
お母さんがいなければ
私は今ここに居なかった。

美味しいものだって食べられないし
好きな映画だって観れないし。

隼人と出逢って
一緒にいっぱい笑いあって…
最後は辛い別れになったけど。

その全てを
経験することが出来なかった。

お父さんにはずっと感謝してきたけど、
お母さんのことを
考えたことがなかった。

きっと今この瞬間も…

日本の何処かで同じ空気を
吸ってるかもしれないんだよね?

誕生日には、私のことを
チラリとでも考えてくれるのかな…?

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